合掌
「命あり煩悩もあり蝉しぐれ」
立秋とは名ばかりで連日の猛暑に日本列島は過去最高の気温を観測したとかで「40度以上」という言葉をよくテレビでも耳にする今日この頃です。
皆様、残暑御見舞い申し上げます。本当の秋は、まだまだ先の様です。
私達NPO法人日本青少年更生社の職員、また寮生は毎年恒例の県から請ける除草作業や建設車輌免許資格取得などの訓練で、この夏も大変な忙しさでした。日々の生活の中で、何かをやり遂げる苦労に加え、必ず結果として残る形がある事を当会代表の西山先生は自らの額に汗して教え続けて居ります。様々な資格は人の大きな財産であり、世の中に順応する武器となります。何しろ昨今は、腕前というものよりも資格というものを最重視する資格社会になってますので。
さて今月は、仏教について少しお話しさせて頂きたいと思います。当会代表の西山先生は金剛禅総本山少林寺の仏信徒であり、少年期より少林寺拳法の修業を積み重ねて来られてます。その修業の歳月は半世紀に近く現在は、人格形成、心身形成を目的とした指導を主とし、幅広い年層に、その長年の経験と技を継承して居ります。「金剛」とは、堅くて破れない意味のものですが、皆様の身近なもので例えるならダイヤモンドを金剛石といいます。固い石です。
「禅」とは、精神の統一、無我の境地に入って物事の真の姿を求めるという意味のものです。分かり易く言えば、私心私欲を捨て去った状態を得る修業を禅の道と言ってよいでしょう。人に与えられる事の有難さ、人に与える事の有難さ、人にする事もされる事も同じだけ有難い感謝すべき事なのです。人が他人の為に何か出来た時、それは、自分が自分自身の為に徳を積めた瞬間です。だから、その時は相手に感謝です。
決して破れない金剛心、己から無駄を除く禅の心。いつか、人が人として己れを己れの寄るべに出来る日を当会代表西山先生は日々祈念致して居ります。また、その実現に向けて老骨にムチ打って今日も更生活動に励んで居ります。
最後に小話です。日本ではお月様に兎が住んでいると子供達に話をしますが、この兎はお釈迦様の前世の姿だという仏教説話があります。ジャータカ物語のひとつで、「ある森に住んでいた兎が自分の命を捧げて僧侶に施しをしようとしたところ、実はその僧侶は帝釈天で、兎のその行いが全世界に知れ渡る様にと、山を絞ってその液で月に兎の姿を描いたという。」人の正しい行いも必ず誰かが評価してくれるものです。そして、人はどんな場所でも幸せを見つけられる事を申し添えておきます。 合掌
NPO法人日本青少年更生社
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